ガーバーオンライン読書会(season2-3)

ガーバーオンライン読書会は「はじめの一歩を踏み出そう」を約1年半かけて読み、1期目が終了しました。

2020年春から2期目がスタート。1期目からの継続メンバーと新たなメンバー1名を迎え、5名で始まった今回は、D・カーネギーの『人を動かす』も読むことが決定しました。

今回読んだ範囲

『初めの一歩を踏み出そう』マイケル・E・ガーバー

PART1 :失敗の原因を知る

3、幼年期ー職人の時代

次回までの宿題

『人を動かす』はPART3を読む(林が要約予定)

レポート①:職人から抜け出せず失敗

『はじめの一歩を踏み出そう』を読んで
(ライター:おねま)

これを職人というのだろうか?ちょっと違うかもしれないけど、職人から抜け出せず失敗した話をします。

今、私は運営会社の社員としてECサイトのリニューアルの仕事をしています。制作会社にデザイン・構築を依頼しているので、プロジェクトマネージメント的な仕事はそちらにしてもらっていたのですが、商品登録だけはこちらで行うことにしました。操作を学べるし、構築中に登録することで細かい修正も依頼しやすいと思ったからです。

当初は、信頼している従業員と2人で行い、人手が足りないときは外注する予定でした。コロナの影響もあってその従業員が別の業務に従事することが決まり、私一人プラス外注で登録となったら、「この特殊な商品(輸送用のシールやロガーなどを扱ってます)についた新たに説明する余裕がない」「他人にやり方を教えるより自分でやったほうが早い」「作りながら考えたい」などと考え始め、全部自分で作業することを選択しました。

確かに、元のサイトにはあった項目が新サイトにはなく、それをどこでどのように表示するかなど、自分で登録しているからこそ気がつけたことも結構あります。

商品を見返し、ルールを決め作業し、「今日は何個登録できた」というようなわかりやすい達成感と「公開までどう間にあわせるか?優先順位は何か?」と考えることで頭の中がいっぱいになってしまいました。

設定した公開日は制作会社が考えたスケジュールと旧サーバーのSSLの更新日がちょうど同じくらいだったので、更新しなくって済むようにと考えた日程でした。

あるデザインがあがってくるのが思ったより遅くなってしまいました。そして、ここでダメ出ししたら公開日に間に合わない、なのにデザインが全く気に入らない。お願いした原稿の要素はカタチになっているけど…という事態になりました。

制作会社にどのように伝えようか?要素は満たしているからこれを公開してあとで差し替えようか?などと…考えがまとまらず、社長に相談したら「公開日ってなんでその日に設定したんだっけ?」と聞かれ、「納得いかないサイトを慌てて公開するより、余計に費用がかかっても納得いくサイトにしよう」という結論になりました。

思えば、公開日やデザインを見直すべき地点はもっと前にも何度かありました。ただ私は「自分の仕事を公開日に間に合わせるのはどうするか?」に夢中になり過ぎて見過ごしてしまったのではないかと反省しました。

他人に仕事を預けないと、職人的な仕事に熱中してしまいます。そして、そのような状況になってしまったときには、マネージャーだったらどうする?起業家だったらどうする?と一歩ひいて考える時間が必要だと改めて思いました。

レポート②:数字も環境である

『はじめの一歩を踏み出そう』を読んで
(ライター:緑茶

職人から経営者になった人は、物事を見るときに、高い視点から全体を見下ろそうとせずに、低い視点から見上げようとしてしまう

はじめの一歩を踏み出そうマイケル・E・ガーバー

この文章を読んでいる時に、最近課題に感じていた「会計数字の把握」のことをふと思い出しました。「会計の数字も同じだな、日々の積み重ねの視点で数字を見るのではなく、長いスパンで、大きな視点で見るべきだな」と気付きを得ることができました。

毎日の業務に忙殺されていると、「木を見て森を見ず」状態になりがちです。大きなことを成し遂げたいときには、当然、森を見ないと、自分がどこにいるのかも、分からなくなります。

今回、上記の議論をしている際に、他の参加者の方から、「数字も環境である」という名言を頂きました。何か物事を達成したいときには、環境作りが大事だというのは良く言われることです。

「数字で道しるべを作り、森の中を駆け抜けて目標にたどり着こう」と元気を頂いた1時間になりました。

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