『一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money』とは
(Ken Honda 著 本田健 訳)
本田健さんが初めて英語で書き下ろしたものをご本人が翻訳しました。
米国、英国、豪州で同時刊行。
これからの人生をお金と心安らかに過ごす方法が書かれています。
本田健さんは、『ユダヤ人大富豪の教え』などの著書が累計700万部突破のベストセラー作家です。『ユダヤ人大富豪の教え』がベストセラーになったときには日本人なのに「ユダヤ人の〜」と紹介されていたそうです。(笑)
先日講演に行ったときに、この本が有名になり「happy moneyの〜」と言われたいとおっしゃっていました。
この本は、本田健さんが英語で書き下ろした本をご自身が日本語訳をしています。あえて翻訳本らしく翻訳しているそうです。そのためか、読み始めは、なかなか内容が頭に入りづらく感じました。また、「お金のエネルギー」という考え方を理解するのにも時間がかかったのかもしれません。
私たちの多くは、「お金のエネルギー」を持ち歩いているそうです。そのエネルギーが、私たち自身に影響を与え、さらには他人にも影響を与えているといいます。「お金のエネルギー」は自分自身の考え方でいかようにも変わるものです。
「お金とどう付き合えばいいのか?」
「大きな犠牲を払わずに、収入を増やせるか?」
「生きている間に、心の安らぎを得られるのか?」
「幸せで充実した人生、豊かで生きがいに満ちた人生を築くには
何をしたらいいのか?」
著者のもとに上記のような質問がたびたび届くそうです。
「その答えが、この本の中にある」というまえがきからこの本は始まります。
お金には2つの種類があります。
「Happy Money」 愛情や思いやり、友情を伴って流通しているお金
「Unhappy Money 」 不満や怒り、悲しみ、失望を伴って流通しているお金
「あなたのお金の流れを選ぶ」とは?
お金に2つの種類があるなら、お金とのかかわり方も2通りあります。
「Happy Money」か
「Unhappy money」か
どちらの流れで生活するかで人生はまったく違うものになり
そして、どちらの流れに入るかは、あなたの選択次第です。
「Happy Money」の流れに入るには
お金を受け取るときに「感謝することを選ぶ」だけですが、
私たちの多くは、お金との健全な関係を築けていないので
実際に行うのは、口で言うほど簡単なことではありません。
本の内容を一章づつ簡単にまとめてみたいと思います。
第1章 あなたにとってお金とは?
「実際にお金って何だろう?」
「今では現金を手にすることも少なくってきた。」
「なぜ人はお金に対する欠乏感を感じるんだろう。」
お金のもつ機能と人がお金を欲しがる理由をまとめたいと思います。
お金がもつ3つの機能
①取引の機能
②備蓄の機能
③増大の機能
人々がお金を欲しがる6つの理由
①基本的な生活を維持するため
②力を手に入れるため
③他の人たちを見返すため
④自由を見つけるため
⑤愛情や注目を得るため
⑥愛情や感謝の気持ちを伝えるため
お金に対する態度が不健全だったり、ネガティブな感情を抱いていれば、どんなに預金があろうともお金との関係やお金に対する気持ちが変わることはないでしょう。現在の私たちのシステムは恐れがベースになっていて自分の心の声に耳を傾ければあなたの行動の裏には恐れがあるということがわかります。
お金を持っていなくても幸せな人たちもいます。「お金との愛ある関係」を築くにはどんなことがあっても感謝の言葉を口にする。「ありがとう」の言葉にはすごい力があるとこの章では結んでいます。
第2章 お金のIQとお金のEQ
「本物の成功者とは?」からこの章は始まります。「Happy money」の人生を送るには健全なお金のIQとEQの両方が必要です。
IQは(知能指数)経済に関する知識
EQは(心の知能指数)お金に対する感情に対処するために必要な感情
あなたのお金のIQとEQを高める方法とはなんでしょうか?不安と恐怖からお金を貯めてはいけないそうです。一般的にはお金のIQの方が大切だと考える人が多いのですが、実は、EQの方がはるかに重要だと本田健さんは考えるようになったそうです。
その理由は、竹田和平さんから「ありがとう」と「まろUP」という哲学を学び、仕事と人生に活かしてきたからだそうです。本田健さんは、日本のウォーレン バフェットとも言える竹田和平さんをメンターとしていました。「まろ」とは真心の略で、純粋な心を持ち正しく生きている人は「まろ」が強い人だそうです。「ありがとう」と「まろUP」はまさにお金のEQだと言えます。
第3章 お金とあなたの人生
ーーあなたが、お金を使っている?それともお金に使われている?
ここではお金と人生の関係を紐解いています。なぜ、人はお金に支配されるのでしょうか?
私たちのお金に対するネガティブな考えやポジティブな考えは、過去の影響を受けています。この章では、自分のお金に対する感情をチェックする項目があります。チェックし、自分がお金に対してどんな感情を抱いていたかがわかれば、お金のせいで感じるストレスがかなり減ります。
過去に感謝して、最高の未来をつくることが大切です。あなたの未来をつくることができるのは、あなたしかいないのです。
第4章 お金の流れ
第3章までは、お金について色んな角度からみてきましたが、この章では、お金は、現金や数字ではなく、流れている「エネルギー」として書かれています。
そして「Happy Money」の流れを手にいれる、たった1つのコツとは「心から感謝する」ただそれだけだといいます。
お金の「幸せな流れ」を作るためにできる10のこと。
- お金を寄付する
- 友人にお金をあげる
- 友人に贈り物をする
- プラスαを提供する
- 請求された額より多く支払う
- クライアントや上司に、送り物やカードを送る。
- お金を受け取ったら、素直に喜ぶ。
- お金を使うときには、相手の幸せを祈る。
- 好きな人、お店から買う
- 全てに感謝する。
第5章 お金の未来
世界は進化しています。未来のお金の役割とは、どんなものになるのでしょうか?
本田健さんは、未来のお金は、自分の運命を支配するエネルギー感じるようなものではなくなる可能性があり、今の塩のような存在になるともに書いてあります。
お金には2つの種類をもう一度振り返ります。
「Happy Money」 愛情や思いやり、友情を伴って流通しているお金
「Unhappy Money 」 不満や怒り、悲しみ、失望を伴って流通しているお金
どんな将来を迎えるかは、自分で選択ができます。私は、お金に対する考え方を突き詰めると人生に対する考え方にも通じると思えてきました。幸せな人生に必要なたった1つのことは、は意図的な「感謝の気持ち」です。
「Happy Money」への5つのステップ
①欠乏意識を手放す
②許しを与えてお金にまつわる心の傷を癒す
③自分の才能に気づいて「Happy Money」の流れに入る
④人生を信頼する
⑤いつも「ありがとう」をいう
感想
どの章も最後は「感謝すること」「ありがとう」の言葉で締めくくられています。収入を増やすこと、あるいはお金を稼ぐことの前に、「お金とどういう感情で向き合うか」が書かれている本だと感じました。お金に対して感謝すると同時に「本当に大事なものを改めて見直してみる」「何をしたら、ワクワクするのか?本当に得意なことは何か?自分の才能を見つける」、Happy Moneyが訪れ、経済的自由を手に入れることができるそうです。
本の表題「一瞬で人生を変えるお金の秘密」とは、あなたのお金に対する感情が変わることで、人生が変わっていくという意味なのだと思いました。
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