2020年のコロナ非常事態宣言下のGWの夜、「積ん読解消クラブ」の読書会が行われました。
今回の参加者は3名。
初参加、なおかつ読み応えのある本が多くちょっと難しい回だったかなと正直思いました。そういうときは全体を理解しようと思わず、一部に集中するといいように思えます。
- 『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか 』福岡伸一(著)
- 『ビジネスは毎日がプレゼン。』村尾 隆介 (著)
- 『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』安宅和人(著)
1冊目『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』
読んだ人:みほ
最近本を読む力、読もうとする意欲がなくなっているのを実感していて、それを回復できるかな?と期待して参加しました。
読んだ本は生物学者福岡伸一「動的平衡-生命はなぜそこに宿るのか」。福岡伸一さんのコロナウイルスに関する新聞寄稿がとても腑に落ちるもので、ここに出てきた「動的平衡」という概念をもっと知りたくてこの本にしました。
読書会が開始してごく短時間(6分間)の初見読書タイム。気楽に臨んだものの、目次を見たら話題が多岐にわたっていて逆に混乱。その後の質問タイムで他の参加者の方から、原点の新聞記事のことを指摘され読むべき点を思い出すことができました。
2回目の読書タイムで新聞記事で興味を持った点を、この本でさらに深められたのはどこか、という一点について注目して読み、新たに、理解したいキーワードも出てきて、今後読むときの手がかりになりそうです。
読書会自体は、時間に区切られることで、その時間だけ集中しようという気になったことが良かったけれど、自分の本を理解しようと慌てて、他の方の話を集中して聞いたり、感じたりすることがあまりできなかったような気がする。 他の2人の参加者の方の本は、二冊とも自分は選ばないような本で、そんな本の中にも自分の興味が持てる箇所があることが発見でき、振り返って見るととても有意義でした。
はる
おねま
2冊目『ビジネスは毎日がプレゼン。』
読んだ人:はる
全ては「伝える」でできている。
あなたのキャリアや人生がもっと輝く!
プレゼン上手になるための、新しい発想
人の心を揺さぶる話し方、見せ方、こだわり方
とありました。
日本人が苦手にしている
自分の見せ方、全身を使ってのプレゼン力
プレゼンに臨むまでの心のありかた
準備がわかりやすく書かれています。
この本に書かれている手順で準備すると
楽しみながら、プレゼンの日をむかえられそうです。
プレゼン力を磨くいくつかの項目で
あらためて印象に残ったこと。
・自分の言いたいことを「ワンフレーズにまとめる」
・小学校5年生にもわかるように説明する。
みほ
おねま
3冊目『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』
読んだ人:おねま
コロナ禍で一番楽しみにしている番組がニュースピックスのウィークリーオチアイです。それまでは、「意識高い系の人が小難しい横文字を言っていそう」と全く観ていなかったのですが、今の自分たちの状況は何なんだ?と思ったときに頼れるのってやはり、歴史やデータや知性などを駆使した思考実験だなと感じさせてくれます。
そこで出た言葉が安宅和人さんの開疎化。気になって、『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』を読むことにしました。
開疎化については↑のリンクでの安宅和人さん自身のブログを読むとして私自身は『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』の6章に書かれた「風の谷」について読むことにしました。
「風の谷」とは「風の谷のナウシカ」で描かれたナウシカの住む「風の谷」をイメージした未来の姿です。「ブレードランナー」的な未来都市と比較して書かれています。
特に気になった点は、「風の谷」が大切にする精神の一つとして「コミュニティとしての魅力があること。ただし、人と交流する人も、一人で過ごしたい人も共存している」という言葉。
「風の谷」とは都会に対するアンチテーゼとしての田舎ではなく空間は田舎で精神は都会的な場所なのかもしれないと思いました。
はる
例えていうなら風の谷のナウシカのよう理想郷の話が興味深かったです。
終わりに
それまでの読書会に比べて、終わった後も「う〜ん」と頭を抱えるような回だったように思えます。簡単に答えがみつかる事ばかり求めずに、考え続けるキッカケだと思うのも大切だと思いました。
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