「積ん読解消クラブ」の読書会が行われました。
今回の参加者は4名。はじめての参加者もいました。今回も持ってきた本のジャンルはバラバラ…
- 『幸せな宝地図であなたの夢がかなう』望月俊孝(著)
- 『あなたのスピーチレベルがあなたの年収を決めている』鴨頭嘉人(著)
- 『人は、なぜ 他人を許せないのか』中野信子(著)
- 『私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む 』ポール・タフ (著)
1冊目『幸せな宝地図であなたの夢がかなう』
読んだ人:せな
今、あなたの周りには赤いものはいくつありますか?
すぐに目を閉じて、赤いものがいくつあるか心の中で数えてください。
赤い=夢をかなえるチャンスだとしたら?
活かすこと
「意識を向ける、言葉にする」
叶うという漢字は口に十と書く。
それだけ、口にすること、言葉にすることは大切。実現の一歩。そして言葉にしていくと自分の意識が夢実現にむけてアンテナがはる状態になる。
夢を叶えることは難しくない。
夢を紙に書き、必要なことをして、信頼をして待つこと。
そんな風にいい意味で軽い気持ちで
楽な気持ちで自分の夢を考えるきっかけになる一冊。
おねま
はる
叶うは口に10回すると書きます。今度こそ
「なりたい自分」描いて、口にしようと思いました。
「いいと思ってもやってる人はいない」
私もやるまで時間がかかったり、やっても続かなかったり、やろうと思ってても時間が経つにつれて気力が薄れいつしか忘れてしまうことが多々ある。
なので、まずはやってみたいことはとにかく取り組んでみること。
自分が続けられそうにカスタマイズしていくこと。
夢を叶える為に意識することや口に出すことの大事さを改めて実感した。
あかね
2冊目『あなたのスピーチレベルがあなたの年収を決めている』
読んだ人:あかね
伝達力=コミュニケーション
多くの人はこれまで伝達力について学んできていない。
しかし、仕事も人間関係もコミュニケーションで決まる。
伝達力には、3つの要素(1.考え方、2.話の内容、3.表現力)があり、この順番で学ぶことが大事である。
私たちはみな、常に誰かに影響を及ぼしている。
だからこそ、“誰のために、何のために、どうやって伝えるのか“、このことについて考えることが話の内容や表現に影響していく。
自分が伝えることの目的を明確にし、相手の言葉にならない言葉や感情を汲み、相手に矢印を向けて自分に湧き上がる感情も沢山の言葉を使って伝えること。
うまく話そうとすることは、矢印が自分に向かっている状態。
自分が伝えたい想いを整理する
誰に伝えたいのかペルソナを明確にする
スピーチ上手は聞き上手から。
そこが収入へ影響していく。
せな
はる
伝えるの矢印はうまく話そうと自分に向けているのでなく
矢印は相手に向ける。
おねま
3冊目『人は、なぜ 他人を許せないのか』
読んだ人:はる
「我こそは正義」と確信したとたん人は「正義中毒」になる。
「正義中毒」とは?
他人に正義の制裁を加えると、脳の快楽中枢が刺激されて快楽物質であるドーパミンが出る。
この快楽が止められなくなる。
脳の仕組みから誰でも陥る可能性がある。
また、正義を主張する快楽を知りながら、同時に相手をののしってしまう自分、相手を許せない自分を許せないと感じる。
↓
相反する思いがなぜ脳の中で同居しているのか
この仕組みは確定的なエビデンスはない。
人は、本来自分の所属している集団以外を受け入れられず、攻撃するようにできている。
「許せない」をコントロールし、穏やかに生きるには・・
「なぜ、許せないのか?」を客観的に考える。
自分が正義中毒になってしまっているのかどうかを、
自分自身で把握できるようになること。
正義中毒を乗り越えるカギはメタ認知。
正義中毒を抑制してくれる機能を持つ脳の前頭葉は
加齢とともに萎縮していく。
老けない脳をつくるトレーニング
前頭葉は分析思考や客観的思考を行う場所
1、慣れていることをやめて新しい体験をする
2、不安定・過酷な環境に身を置く
3、安易なカテゴライズ、レッテル貼りに逃げない
4、余裕を大切する
食事や生活習慣で前頭前野を鍛える
1、食事・・脳の健康にはオメガ3脂肪酸
2、睡眠・・睡眠不足を避け、スキマ時間に昼寝する。
せな
おねま
最近のSNSでの炎上はもちろん、自分の日常の中にも人を言い負かした時にスカッとする(私の場合は旦那さんとの喧嘩)ことがある。
だがスカッとするのははじめだけで、後から反省しそんな自分が嫌だなと思うことが度々あった。
だからこそ、まずは「イマココ」の自分の姿や感情を客観視し、自分は相手とどういう関係を築きたいのかそこにフォーカスすることが大事だと感じた。
あかね
4冊目『私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む 』
読んだ人:おねま
コロナで学校が休校and在宅勤務で家族がべったりいる環境のとき、ネット動画で「非認知能力を意識している親と知らない親の子供に差が出るのでは?」と発言を聞いて「ドキッ」としてこの本を買いました。
近年、やり抜く力(グリット)、好奇心、自制心、楽観的なものの見方、誠実さといった気質を非認知能力と言って、子どもが将来、成功したり幸せになったりするにあたって勉強以上に大切な能力と言われはじめています。
とはいえ、
「非認知能力は教えることのできるスキルである」と考えるよりも、「非認知能力は子供を取り巻く環境の産物である」と考えたほうがより正確であり、有益でもある。
『私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む 』
と書かれているように、口で「自制心が大切だよ」と言って自制心ドリルを毎日1ページ解かせるのではなく、自然と自制心が身につくような環境を作ってあげることが大切だと言うことなんですね。
非認知能力が身につくような環境とはどのような環境なのでしょうか?
本書の小見出しなどからまず、ストレスやトラウマ、ネグレクトなどに晒されず、深い愛情を与えられるような家庭環境だと言うことがわかります。
子どもが瞬間的なストレスに対処するのを助け、怯えたり癇癪を起こしたりした後におちつきを取り戻すのを手伝うことができる親は、その後の子供のストレス対処能力に大いにプラスの影響を与える。
『私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む 』
また、学習では、自らすすんで行なっているという実感をもち、少し難しい課題を克服し、自分の有能さを感じ、その学校なりクラブなりに属していると実感できる環境が良いそうです。
生徒が自律性、有能感、関係性を実感できる教室環境は、内発的動機づけを育てるだけでなく、あまり面白くない学習作業も進んでやる気にさせるものだ
『私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む 』
あかねさんから「大人で自ら改善できる方法はありますか?」という質問をもらいました。本の中にその回答は見つけられられませんでしたが、失敗した状況などに、自分がどのような気持ちになっているか振り返ってみるといいように思いました。
ファリントンによれば、生徒たちが自分のポテンシャルについてのメッセージにー肯定的なものであれ、否定的なものであれーもっとも敏感になるのは、失敗の瞬間であると言う。失敗が自分の能力への最後の審判だと思えば、その生徒はあきらめてしまい、学校から距離をおくだろう。だか、失敗は一時的なつまづきに過ぎず、学んだり改善したりするための貴重なチャンスであるというメッセージを受けとれば、挫折はその生徒をより勉強に打ち込ませる推進力になる。
『私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む 』
数年前のベストセラーにグリットがあった。それに通じる内容もあり。
あきさんは、自分が選ばない書籍をセレクトされるので毎回楽しみ。
せな
はる
初めてきく言葉でした。今、非認知能力を育てる子育てが見直されているんですね。大人にも通じることだと思いました。
世界はもちろん、日本でも貧困世帯のニュースを時々目にし、そのたびに教育や環境の大事さを感じていたが、私たち大人がこどもたちにできることについて改めて考えさせられた。
また、諦めない、自制心、やり続けること、そういった大人にとっても仕事上や人間関係で必要なことをいかに日常で身につけられるのか。そこにも大きなヒントがあった。
講座後:『人は、なぜ 他人を許せないのか』追読
読んだ人:はる
脳の成人年齢は30歳!
前頭葉は分析や客観的思考を行うところで個人差があり、そして現在わかっているエビデンスに基づくと、かなり環境要因が大きいことがわかってるそうです。
脳は経験で進化できる‼️
良い出会いがメタ認知能力を育てる!この能力は、小学校低学年あたりから徐々に育ち始め、完成する30歳位までの間、ずっと周囲の環境からの影響を受け続けます。
子供のメタ認知能力を育てるためには、幼少期から30歳位までの時期にどんな人と出会いどのような影響を受けてきたのかが非常に大切になるそう。
メタ認知能力とは、
常に自分を客観的に見る習慣をつけていく。
あとこの前頭葉はゆっくり育つにもかかわらず老化も個人差があって早いそうです。
終わりに
今回の読書会を通じて学んだことを一言でいうと「心のもちよう」だなあ…と思いました。いいスピーチをするにも、夢を叶えるにもそもそも前提となる自分の考え方(気持ち)が間違えていたらどうしようもない…と。
その考え方を健全にするにあたって、子育ての場合は、周りが環境を作ってあげることが大切だと書かれていたけど、大人の我々の場合は、脳が老化しない生活を心がけ、自分の考え癖を冷静に分析して正していくこと(メタ認知能力)が大切だなと感じました。
せな
はる
自分の選んだ本にプラスして数冊の本と出会えるのもとても楽しかったし、インプットとアウトプットを兼ねられて非常に身になった。
あかね
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